カテゴリー「 チェロlog 演奏編」の11件の記事

2007年1月 8日 (月)

ご報告_フラザビ

A_rousseau テ、テ、テ。ここのとこ全国的に荒れ模様のお天気で、北九州地方も例外ではなかった。そんな中、フットサル場の予約をしていたので、門司までボールを蹴りに行ってきた。で、あちこちが痛い、というわけだ。そのコートには関門海峡から風が直接吹きつけるし、日も落ちた時間でもあり、体も冷え冷えで老体にはなかなかこたえた。まぁその後の懇親会で少し持ち直したが、胡座をかいていると足がつりそうになるので、それを堪えながら、鍋をつついたのであった。

 と、いうのは本題ではなく、門司ということが言いたかったのだ。なぜならば、去年の11月11日に門司で演奏した時のことを書こうとしているから。およそ2ヶ月前のことだ。書こうと思いながら、ずっとブログを放っていたので書いてなかったのである。書くべきことも大方忘れかけているが、チェロの日記という以上、書かねばなるまい。というほどの責任は感じないものの、ほんの少し書きかけがあるので、書き足しておこう。うーん、寒いせいか、書く文章が固くなってカクカクする......どうでもいいか。


 みっちさんの紹介で、昨年からゴーシュの会で門司の市民音楽祭に参加させてもらっている。去年は大人数でお邪魔したけど、今年はプチ・ゴーシュということで4名で弾かせてもらうことになった。女性2名・男性はみっちさんと私の精鋭部隊(私以外)。選んだ曲は、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」とパッヘルベルの「カノン」である。

 事前の合わせは何とか2回(うち1回は3人で)。アマチュアの難しい部分だけど、それぞれ仕事を抱え時間が取りづらく、取れても合わなかったりする。この回数をもっと増やせればなぁとは思うんだが、メンバーの住居も半径30キロ程度には散らばっている(僕が田舎なので足を引っ張ってるような気もするが...)ので、中々しんどいところだ。練習場所を提供して頂いたみっちさんにはありがとうございました。この場を借りて(2ヶ月遅れですけど)お礼申し上げます。

 肝心の本番はどうだったかというと......どうだったっけ?っとゆーことで、困った時のなんとやら、みっちさんのブログ(こちら)を覗いてっと。そうそう、そんな感じでした。事前の練習の時はたいへんよかったんです。まぁ、いつもそんなんですけどねぇ。ちなみに写真一番右にいる足のお行儀が悪いのが僕です。

 本番で順番待ちをする時間は緊張するもんですが、僕たちの前のグループは手話を交えたりしながら歌うという、たいへん温かい感じの方たちで、こちらもリラックスしてきました。最後のほうでは「世界に一つだけの花」を(記憶が正しければ)会場の皆さんと一緒に歌っていて、よぉーし我々もオンリー・ワンってところをお目にかけようじゃないかと、弓のネジをクイックイッと増し締めして出て行きました。

 しかし、あの気合いを入れたはずの二締めは裏目に出て、弓がはねるはねる。最初のアヴェ・ヴェルム・コルプスは柔らかく入りたかったのになかなか思うようにいかず...そんなこんなで、きっちりオンリー・ワンの演奏をして参りました。

 教訓:前の演奏はほどほどに聞き、自分の弾く曲のイメージを保ちつつ舞台に上る。また気合いを入れ過ぎない。


 それと、フラザビってのは何かというと、一緒に演奏した女性2名が「フランシス」(フランス製の楽器を使う姉妹?ということらしい)というデュオ名を密かに持っているので、じゃぁ今回は「フランシスとザビエル」(キャッチコピーはチェロの伝道師)でいこうか、ということで、内々の符牒です。あしからず。


Package

◎写真のルソー・キャンディーはおすそ分けで頂いたもの。いわゆる金太郎飴のアンリ・ルソー版。世田谷美術館所収(?)。一番端っこの部分らしくずいぶんとゆがんでますが、この裏はなかなかの良い男でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月 3日 (水)

ご報告_I Cellisti

Aboriginebird たいへん遅くなりましたが、昨年末の演奏会の総括をば。

 まずは近いところで12月18・19日の「イ・チェリスティ」のコンサート。最初は2会場分(各会場キャパが3〜400程度)のチケットが捌けるかと随分気をもんだけれど(特にチェロのH先生)、おかげさまでたくさんご来場頂き、盛況のうちに終えることができました。ご覧の方で足を運んでいただいた方、改めてお礼を申し上げます。

 イ・チェリスティの演奏はどこか大らかです。'Demon Cycle'なんかでは、チェロらしい迫力のある野太い音が聴けました。もちろん繊細さも合わせ持っていて、フレーズの間のとり方などは非常に上手かった。呼吸の量が何mlとまで決めているんじゃないかと思うほどピッタリ。

 行橋でのリハーサルの時、1回ゴーシュの会と彼らとで合わせた際、どうもイメージが違うらしく、彼らが普段やっている「鳥の歌」を聞かせてもらったのだけど、もうそれはそれは。すぐ側で聞いているゴーシュの会のメンバーはみんな鳥肌モンでした。僕も涙が出そうになった(ホント)。とはいえ暗い感じではなくて、何といったらいいか、祈りにも似た静けさ。もちろん音は出ているんだけど、静か。溢れんばかりの思いに満ち満ちていながらも、静か。その後、ゴーシュの会も一緒に合わせたんだけど、メンバーにいい影響がでたことは明らかで、それまでとはみんな違った音になってましたね(当社比)。顔つきまでも違ってたかも。

 今回は、チェロのH先生所蔵のアボリジニの絵画を展示したりしたんだけど、数も多く結構大きなのもあったりで大変だったと思います。これだけ集めていたとは奥様もご存知なかったとか。でも、コンサートに花を添えていました。

 戸畑での演奏会終了後、焼鳥屋さんで打ち上げ。英語が浮かばずもどかしいところに、遅れてきたO氏が駅前留学の成果をいかんなく発揮してくれ助かった^^。パースの事、日本とオーストラリアの音や環境の違いとか、わいわい言いながら良いお酒が飲めました。ゴーシュの会も酒席奏者ばかりですしね。最後はビック・カ○ラの例のフレーズ(何故か気に入ったらしい)を大合唱しながら日豪交流年のしめくくりとしました(勝手に)。

 ちなみにメンバーのお1人の楽器は、中学の時分に親御さんが買ってくれたものをずっと使っているそうです。そのチェロと弓を他の人が弾いても、あんな音は出ないと言ってました。う〜ん、楽器ではないのね。

 彼らは普段、西オーストラリア交響楽団で弾いているので、パースに行く予定のある方は寄ってみて下さい。世界一住みやすい都市という話もあるみたいですね。Google Earthで見ても美しい街のようです。

 以上、遅くなりましたけど、ご報告。こちらのみっちさんのブログもご覧下さい。あともうひとつ、フラザビについて、後日追加します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 4日 (月)

セロ弾きは豪州

I_cellisti  今月18日・19日にはるばるオーストラリア(豪州)からチェロ四重奏団イ・チェリスティがやってくる。メンバーの1人が僕の教わっているチェロの先生の友人で、愛知の万博などにも招かれたりしていて、それなら是非北九州にもということで話がまとまったらしい。

 12月18日(月)夜6時30分(開場6時)からコスメイト行橋文化ホール(福岡県行橋市)、19日(火)同時刻からウェル戸畑中ホール(北九州市戸畑区)で、前売り2,000円・当日2,500円となっている。親子券もある(前売り3,000円)。左上の画像をクリックすると大きくなるので詳しくはそちらで。

 曲目はクラシックからポピュラーまで幅広くどなたでも楽しめそうな内容。

 さらに今回は、な・な・なんと、友情出演ということで我々ゴーシュの会も(ほんのちょっとだけ)参加することになった。何を弾くかは当日までのお楽しみ。戸畑と行橋とメンバーが分かれて弾くことになり、さっきまで行橋組の練習があったところ。まずまずの出来だったと思う。気持ちのいい曲なので(ニューシネマ...)、歌いすぎてテンポがずれないように注意。

 それと当日、先生がコレクションしているアボリジニー・アートの展示やオーストラリア産ワインの抽選(各会場10本・先生自腹)もあるとのこと。まぁ楽しく交流を図りながら、チェロを皆に知って欲しいという趣旨で行うということなので、お近くの皆さんには是非ご来場ください!

 それから、このチラシも先生入魂の作で(一部誤植はご愛嬌)、裏面はこんな風

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年10月16日 (月)

カイシャク

Pompei 介錯の仕方で......いや解釈の仕様で随分違ってくるものだ。

 先日のチェロの発表会特別出演の橋本歩さんが弾かれた「風の通り道」を聴いて、のどにひっかかっていた小骨が取れたような気がした。この曲を以前チェロの合奏で弾いたことがあるのだが、出だしの「森の奥で〜」の部分が何かしっくりいかない感じがずっとしていたのだ。

 僕はトトロを見ていない珍しい?人間なので原曲を知らず、自分なりの解釈で「森の・奥で」という風に間を少し切って弾いていた。「たららン・たたらン」と鼻歌のように演っていたのだけど、何かスマートでない感じがしていた。

 そこを歩さんが「森の〜奥で」とのびやかに弾いておられるのを聞き、はたとひざを打った次第である。あそこを続けて弾くだけで野暮ったさが取れ、次のフレーズへの繋がりもスムーズで洗練されて聞こえる。切って弾いていた時には、何だか「よっこいしょ・どっこいしょ・うんとこどっこいどっこいしょ」てな感じがしていたのだが、まるで別曲のようだ。

 元来から作曲家の意図としてはそうだったのかもしれないし、歩さんも特に意識されたわけではないんだろうけど、私にはちょっとした驚きだった。「プリ・マドンナ」ではなく「プリーマ・ドンナ」であったり、「プエル・トリコ」じゃなくて「プエルト・リーコ」だったり、「スリジャヤ・ワルダナ・プラコッテ」だとばかり思っていたものが正しくは「スリィ・ジャヤワルダナプラ・コーッテ」(=スリィ・ランカーの首都)であったと知らされた時のような驚き......とは少し違うかも知れないが、切ったり切らなかったり、どこをどう繋げるかで印象が全く異なってくる。(例語は正式な表記ではないと思いますが感じとして)

 実はこの間の発表会の敗因のひとつに、この解釈ということがあるのだが、それはまた次回に。

 ☆写真は福岡市美術館でやっているポンペイ展のお土産「トガを来た人物像」。今日はみっちさんのお宅にお邪魔して、来月予定のチェロ四重奏の音合わせをしました。一人で弾くのと大勢で弾くのと、また4人で弾くのとではそれぞれに勝手が違いますね〜。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年10月13日 (金)

finito !

Montes_alpha  そろそろ書き留めておかないと忘れてしまうので(ホントは忘れたいんだけど)、チェロの発表会が終わった。今回は有り難いことにたくさんの方々においでいただいた。

 発表会は、生徒がそれぞれ1曲ずつと、合奏曲も3曲、荒川静香でおなじみのプッチーニ「誰も寝てはならぬ」と久石譲の「空から降ってきた少女」、大バッハの「マーチ」を演奏。プッチーニはサビのところを皆で反り返って弾いたらどうかと先生に提案したところ、あっさり却下された。

 合間にピアノの独奏(ベートーヴェンのソナタ月光)もあったり、最後にはここでも何回か紹介したプロ・チェリストの橋本歩さんがトトロやリベルタンゴ、アンコールに白鳥を弾いて下さり、なかなか充実した発表会となった。

 自分に関していえば、合奏はともかく課題曲の無伴奏が散々で、大バッハが聴いていたらきっと怒鳴られたと思う。ゲネプロの時から落ちまくって、本番でも途中から何をやっているのか、チェロってどうやって弾くんだったか分からないような最悪の状態。何とか最後までは弾いたけど、ポジションが違ったり、ボウイングも逆になったり、とまぁ散々。あれ以上ひどい演奏はこの世に無いというくらいで、正直なところ弓を置いて逃げ出そうかと思った。

 原因は分かっている。それだけにとても後悔しており、聴いて下さった方にも失礼だと思ったし、何よりバッハに申し訳がたたない。...これ以上書くのはやめておきます。あ、先生にもゴメンナサイ。

 でも、発表会全体としてはなかなか良いものだったと思う。チェロを始めて間もない人も堂々といい音で弾いているし、チェロの2重奏もあったり、最後は先生と歩さんがきっちり締めくくって下さったし。

 反省会でピアノの先生が、「失敗してもだれに怒られるというわけでもないのだから、自分の表現したいものを素直に表現したらいい」ということや(ビデオに録ったりして)立ち居振る舞いにも気を配るといいよとアドバイスして下さった。

 とにかく、皆さんお疲れさまでした。ここをご覧の方で足を運んで下さった方、有り難うございます。

☆終わった夜、これを飲んでも酔えませんでした。最近値上がり気味ながら、まだまだコストパフォーマンスの高いチリ・ワイン。Montes Alpha 2,000円也。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年1月13日 (金)

Vocalise その後

Evahpirazzi あれれ、という間に今年も2週間になろうとしている。発表会が終わってからも数日が経ってしまった。

 でまぁ、どんな出来だったかというと、弾いたには弾いたのだけどねぇという感じ。演奏中にいろいろ邪念が湧いてきたりして、あれとかおやとか思っている間に曲が終わった。小品(ヴォカリーズ)だから時間は短いのだが、不完全燃焼気味で換気が必要。

 あっという間に感じたのは、先生から頼まれていたアンケート用紙を持っていくのを忘れたので取りに帰って(片道一時間弱)、会場に戻ったのが本番ギリギリになったり、何かバタバタして落ち着かなかったせいもあるかもしれない。

 当日ピアノと合わせてもらって、やはり音程が随分気になった。自分で練習している時は、ト調なので導音のFisを高めにとったりしていたが、伴奏が入るとピアノの音に比べてちょっと高すぎのようだったので本番では修正した(つもり)。他にも音程のまずさがあったり、強弱がいまいちだったりして、演奏しながらあれこれ考えているうちに終わってしまったのだった。(今回の準備不足はかなり反省)

 去年、一昨年と、バッハの無伴奏をやったのだが、伴奏付きというのは独特の難しさがある。慣れると自然に合わせられるようになるんだろうけど、今回はピアノの先生が上手くあわせてくれたので助かった。

 実は今日もチェロのレッスン日だったのだが、仕事の都合で休んでしまった。先生ごめんなさい。

 でも、指ぺこヴィブラートだけは随分上達したのでは,,,


☆写真は、今回使った絃(エヴァ・ピラッツィ)の袋。チェロの絃って高い。練習量も少なめなので(泣)半年くらい使っていたが、さすがにへたっていたので、今回よく使うА線だけソリスト版に張り替えた。この絃は反応が良いこともあって、ニュアンスをつけやすいと思う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年1月 8日 (日)

Vocalise

Iwasaki 明日はチェロの発表会だ。や、やばい。来てしまったよ〜。曲目はラフマニノフのヴォカリーズ。あと、合奏曲数曲。これは人に紛れよう......かな。

 今日帰ったらタイミング良く以前注文していたCDが届いてた。ラフマニノフの自作自演集。オケ(フィラデルフィア管弦楽団)なんだけど、もちろんヴォカリーズOp.34-14が入っている。他には、交響詩「死の島」Op.29と交響曲第3番イ短調Op.44。ラフマニノフが指揮をしている録音はこれくらいしかないらしい。

 早速聴いてみると何か特別なことをしているかと思ったけどそうでもない。試しにCDかけながら弾いてみた。なにしろ作曲家自身が振っているんだから参考になる。

 手持ちではマイスキーのものとペレーニが弾いているものがある。ペレーニは日本ではそれほどメジャーではないと思うが、うまい。実に清く美しく弾く。たまたまお店で横置きしてあるのを見つけたんだけど、おすすめ。

 マイスキー版は......マイスキーです。オススメ。
思えば、このCDに慣れていたせいで、ラフマニノフ指揮のものが普通に聴こえたのかも。

 おっと、くだらないこと書いてる場合じゃなかった。


☆写真は、旧岩崎邸。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 1日 (日)

音楽と香気 その2

Nostargia お正月。には全く関係なく、前回のものが長いので2つに分けた。

 さて、音楽が情景や匂いまでも喚び起こすとすれば、その逆に香りによって音楽が浮かぶということもあるだろう。相変わらず発表会に向けた練習に難儀しているところに香水を一吹きしてみると、あら不思議、気分一新でたいへんいい感じ。しかもインスピレーションがとめどなく溢れてくる、ような気がする。従ってアーティキュレーションも明確だ、と思う。普段香りを身に着ける習慣のない私には効果抜群だったのだろう。客観的にはどうか知らない。

 音楽に何となく行き詰まった感じで曲に乗れない時、名人の演奏を聴いたり、作曲家の伝記にあたってみたり、『のだめ』を読んだりすると気分が変わっていいと思う。食事に凝ったり、散歩に出たり、風呂に入ったりというのも手だ。加えて嗅覚を刺激するというのも他の方法とは違った効果が得られるような気がする。ヴォカリーズのような曲を弾く場合、良い香りに包まれてさらってみるということはちょっと有効であるのではないだろうか。

 何もしなくても集中できるというのが本当の集中力ってものかも知れないが。皆さんはどうしてますか?

 ...お、ウィーン・フィルの恒例行事が始まった模様。


☆写真は前回と同じくサンタ・マリア・ノベッラのコロンのカラー版。背にあしらっているのはミケランジェロの素描。


 以下、コロンについて雑記。好きな人だけ読んでね。

 仏語できないので知らなかったんだけど、オー・デ・コロンって「ケルンの水」という意味なんだって(一般教養?)。ケルンは羅語のコローニア([ローマの]植民市の意)からきてて、フランス語でコローニュ。で、「Eau(オー=水)・de(ドゥ=〜の)・Cologne(コローニュ=ケルン)」と。へぇ。

 ついでに加えると、18世紀初めにイタリア系旅商人のジョヴァンニ・パオロ・フェメニスがケルンにとどまり製造し始めたものが一般にコロンの最初とされており、当時のレシピ通りにつくられているものが「4711」。最初のコロンは香水(どちらかというと化粧水?)としてのみならず胃のお薬としても用いていたらしい。へぇ。

 しかし(これはサンタ・マリア・ノベッラによる話ではあるが)、そのレシピは、フェメニスがフィレンツェに立ち寄った際、Santa Maria Novella教会(修道院HP・伊語)の修道尼より手に入れた処方を基にしているという。へぇ。
 (ケルンには大司教座がおかれ、ドミニコ会も同地に神学大学を設けていることから察するに、同会派の影響は間違いないと思われる。この修道会では薬草などの栽培研究が実に盛んだった)

 「ちなみに私、最近オヤジくさいと妻からファブリーズされました(高橋談)」へぇ〜。(嘘)

 医学や薬のmedicina(英medicine)はフィレンツェのメディチ家を語源とすることはご存知の通りで、この辺りは調べてみると色々おもしろそう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年12月30日 (金)

音楽と香気

Nostargiaseppia 『「もしも音に匂いがあったなら...、」と言ったのは、20世紀初期のフランスが生んだ天才芸術家ジャン・コクトーですが、その頃まで主流であった大時代的装飾過剰な音楽を皮肉り、「...その臭いにいたたまれず、誰しもそこから逃げ出すだろう」と酷評しました。これは今の人にも聞いて貰いたい言葉ですが、核心を突いていると思われるのは、「馨(かおり)を聞く」などというように、音と香りがとても似ているということです。どちらも思考を飛び越え、直接大脳に届いてしまうという不思議な感覚で、音も匂いも記憶を即座に喚起する、という原始的反応は良く知られていることでしょう』

 上は細野晴臣氏の文章の抜粋で、同氏監修の『美しい時』という曲集の解説に載っていたもの(コクトーの典拠ご存知の人、教えてください!)。書かれて10年以上は経つと思うが、当時は多くの人が電話を持ち歩き始めた頃でもあった。町中には安易に流される電子音などが氾濫している状況で、とても共感した文章だった。

 コクトーの仮定によって、もし音が匂いとして知覚されたら、或いは味として感ぜられるものであったら、触れることができるものであるとしたなら、社会に溢れる音を私たちはどう感じるだろう。きつく、苦く、ちくちくしたものが多いのではないか。それらがごちゃまぜになった刺激に、たちまち感覚は麻痺し、感受することを拒否してしまうことだろう。

 以前、静かな春の日に、田舎のあるお宅で黒電話のベルの音を耳にした。こんな澄みきった音色だったろうか。つかの間心を奪われてしまった。あれが当たりまえだった時代があるのだ。かつてはあの音すらけたたましく耳障りに感じていたように思うが。

 自分も鼻をつままれないような演奏を心がけたいと誓うのであった。


☆写真 クラシックカーレースのミッレ・ミッリア(1,000miglia)を記念して調合されたオー・デ・コロン「ノスタルジーア」。サンタ・マリア・ノベッラ調香薬局製。で、頂き物(grazie!!)。ラベルにハンドルを握る手が見える。「クラシックカーレースを愛し、そして去っていった人と車への郷愁が甦ります。タイヤの焦げる香り、ウッドステアリングの香り、レザーシートの香り等が往年の名車を彷彿とさせます」とか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月29日 (木)

指ぺこヴィブラート

Watch 昨夜初めてチェロが夢に出てきて、しかも譜面台に置いていた弓を誰かが落として折れてしまうという、何かとんでもない結末だった。ひょぇ〜〜〜、と思いつつも、なぜかホッとするような気持ちも入り交じりつつ目が覚めた。

 自己分析をすると(するまでもないけど)、2週間後の発表会に対して準備不足であるという不安の現れなのだ。弓には気の毒なことをしたが、これでもう弾かなくていいんだなぁ(弾けなくなったと自分には言い聞かせてある)という感じの逃避願望。実は弓を1年前に買い替え、古い方も予備としてとってあるのだが。とにかく、チェロに関する夢をみることが記憶では今まで無かったので、珍しく起きてからも内容を覚えていた。

 と、やや追いつめられている感じの今日この頃、ヴォカリーズを弾く為、きれいなヴィブラートをかけられるよう試行錯誤を続けている。そんな折り、こんなページを知り、なるほどと思い、暇さえあれば指のペコペコを練習している。ゴーシュ弦楽器店の社長である山崎さんは、新日フィルで首席チェリストをされていたそう。

 僕の場合小指が問題で、最初はペコッとなりすぎて小指が折れたかと思った。アドバイスに従い、机の上で練習するとそう難しいことはないが、いざ指板の上で実際にかけてみると、なかなか思うようにぺこっとならず上手くコントロールできない。どうも4の指は他の指に比べて短いので、第二関節が伸ばしぎみになるためだろう。

 しかし小指の第一関節に意識を集中すると云うのも難しい話で、以前(利き手ではない)左手で歯磨きの練習をしたとき以来の不如意な感じ。(皆さんも口の中をケガしないように注意して試してみてください、本当に難しいから)

 さてさて時間もないが、発表会までにマスターできるや否や。精進精進。なお、山崎氏はボウイングの重要性を強調されており、その役割について認識を新たにした。

☆写真は関係ないけど、グラス越しの腕時計。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧