カテゴリー「 音楽log 鑑賞編」の13件の記事

2010年9月18日 (土)

ミニ・ロマンチカ

Dsc02419_2先日若松で、ミニロマンチカのコンサートがあったので聴きに行った。本当に久々のライブ音楽なので、本当に久々にブログを記すことにした。前回聴いた時よりも熟成されていたような。本当に自然なんですよ、音楽が。で(......しばらくお待ちください)

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2007年8月 3日 (金)

saraband

Saraband_2 イングマール・ベルイマン監督が亡くなった。昨年末に見た「サラバンド」が、そういうつもりで撮ったそうなのだが、遺作となった。「ある結婚の風景」(74年)の続編という事だが、そちらは見ていないと思う、多分。

 バッハの無伴奏チェロ組曲第五番のサラバンド。映画ではトルレイフ・テデーンの演奏が使われている。同郷のよしみなのかな。でも、落ち着いた演奏で嫌いではないです。(Amazonで試聴可) 

 よい曲だ。僕はマイスキーの一回目の録音を聞いてこの曲を好きになった。下降しながらも、倦くまで上を指向する。しかし完全に昇りつめることもまたできない。生の有り様を写し取ったかのような音楽。「練習に一生かかるわ」というカーリンの台詞は、その通りだろう。僕の場合は、別の(...技術的な)意味で、少なく見積もって一生はかかるだろう。

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2007年1月 2日 (火)

ちょっとずつ猛進

Vienna 年男だ。ちょっとずつ、なんてのんびり構えてる余裕はもうない。ような気もする今日この頃。皆さまはどのような新年を迎えられましたか?

 昨夜(お仕事から)帰ったら、ちょうどウィーン・フィル新春音楽会の第2部がはじまったところだった。指揮はズービン・メータ。 くつろいだ感じの演奏。「エルンストの思い出」 作品126 (ヨハン・シュトラウス父)の超絶技巧の部分では拍手も起こったり、メータと楽士さんが演奏中にもかかわらず握手したり、コンマスの投げキスもあり、それでも音楽は淀みなく流れていて...。演奏する方も聴く方も楽しかったことでしょう。

 「美しく青きドナウ」もさらりと弾いてましたねぇ。この曲のチェロ四重奏の譜があるのだけど、チェロだけであの感じをだすのは難易度がずいぶん高そう。前に弦ばっかりで「ラデツキー行進曲」をやったことがあるけど、聴いてる分には簡単そうなのだが、いざ弾くと跳躍があったりしてなかなか大変だった。

 恒例のご挨拶はルーマニアとブルガリアのユーロ加盟を祝うもの。しかし最近のユーロ高は何とかならないもんでしょうか。

◎写真はウィーンの路地裏で。確か郵便局の近くじゃなかったかな?と思う。1ユーロ=130円台の頃。この時頼って訪ねていった友人は、下宿のおばさん(若かったですけど)にニュー・イヤー・コンサートのチケットをプレゼントされたとか言ってたなぁ...うらやましい。


Wild_boar

追伸 なにはともあれ
今年もよろしくお願いします

(ハンコもらったので押しておきます)

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2006年10月29日 (日)

ラ・クァルティーナ

Laquartina  NHK交響楽団のチェリスト(藤森亮一・ 藤村俊介・銅銀久弥・桑田歩氏)による四重奏団ラ・クァルティーナのコンサートに出かけた。毎年恒例の北九州国際音楽祭の一環として響ホールで開かれたもの。N響は海外公演が終わったばかりで、前日の深夜に北九州空港に着いたそうだ。昼間には小学生向けのプログラムもあったみたいで、かなり過酷な日程だ。

 体力・技術・頭脳・オーラ・人間性・エレガンス。アスリートがトップまでたどり着くための「六つの鍵」としてフローラン・ダバディー氏が挙げている。それぞれ前のものが後の必要条件。エレガンスを以て頂点とするところが何よりも美を重んじるヨーロッパ的というかフランス人らしいところであるが、彼らの云うところの美とは決して表層的なものではないことがうかがわれる。もちろん体力が全ての基礎に置かれているが、それを含めてこの6つは音楽家にも通じるところのものだろう。

 話を戻して、ラ・クァルティーナの面々もさすがに日本のトップ奏者の集まりというべきで、全く疲れを感じさせない演奏ぶり。

 アルビノーニの「アダージョ」、クレンゲル「主題と変奏」、バッハの「G船上のアリア」「シャコンヌ」、ポッパー「演奏会用ポロネーズ」。休憩を挟んで大作曲家たちのメモリアルイヤー(川島素晴氏編曲)ということで、モーツァルト(生誕250年)・メドレー、ブルグミュラー(生誕200年)の25のやさしい練習曲より「アラベスク」「牧歌」「バラード」「貴婦人の乗馬」、シューマン(没後150年)の子どもの情景より「トロイメライ」。最後に、武満徹(没後10年)のうたIIより「死んだ男の残したものは」で結ばれた。アンコールに、フラマリオ&ソリチッロの「黒猫のタンゴ」、ガルデル「首の差で」、モーツァルト「トルコ行進曲」と3曲も弾いてくれた。

 なじみの曲も多いけれど、巧みな編曲にチェロの技術を駆使した演奏で、均整のとれたアンサンブルには恐れ入るばかり。事もなげにやってのけるのがまたニクイ。僕たちもチェロ四重奏にトライしようとしているのでよく分かるが、ちょっとしたハーモニーをつくるのでさえ結構苦労するというのに......

 武満徹の「死んだ男の残したものは」は没後10年(もうそんなに!)にふさわしくも思われ、とても印象に残った。石川セリさんが歌っているものもいいが、チェロの音色も曲に合っていて訴えてくるものがある。

 最後には本音楽会恒例のサイン会があったので、1枚買って並んだ。この時には皆さんさすがにお疲れのご様子だったけれど、快く応じてくださった。ただでさえ忙しいオケの合間を縫っての活動で、どうしてもタイト・スケジュールとなるので大変そう。それにチェロって四重奏はもちろん、オケでも弾きっぱなしだから、やはりタフでないと務まらないでしょうね。

 最近、だんだん弱ってきているので、帰りに駅近くのイタリア料理屋「アクア・ヴィータ」でたらふく食べた。身も心も満たされた1日。

 

☆写真は10月24日にリリースされたばかりの「リベルタンゴ〜4本のチェロのための作品集6」のジャケット。

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2006年9月12日 (火)

どれす●でん

Frauen CDを無人島に1枚だけ持っていくとしたらゴルトベルク(ピアノ版)だ、と書いたら、何でチェロ曲じゃないんだとお叱りのメールが百通を超えて届いた(ウソ)。そりゃいろいろ持っていければそれに越したことはないが、最後にはシンプルなものを残しておきたい。もうこれ以上削れないって感じのものがいいんじゃないだろうか。余白の美とでもいうのか、シンプルな方が自由だし想像力をかき立てられる。というより単純に好みだ。バッハの無伴奏チェロ組曲なんてのもその部類だろうけど、これは頭で勝手に鳴りだすから持っていかなくても大丈夫。

 さて、ゴルトベルクのことを書いていて、確か妻アンナの日記(『バッハの思い出』)にもでていたなと思って読み返していた。その折に初めて訳者後書に目を通したのだが、これがバッハの後妻アンナ・マグダレーナの筆によるものではないらしいということがちょろっと書いてある。......騙されたぁ。何年もずっと信じてたのに。そんな大事なことは大きく目立つように書いて欲しいなぁ、全く。あーぁ。皆さんも気をつけましょう、ってご存知か。

 そういう訳でどこまで信用できるか知らないが、ゴルトベルク変奏曲(「30の変奏曲付アリア」)の依頼主はドレスデンのカイザーリング伯(ロシア大使だったらしい)で、彼がゴルトベルクをゼバスティアンに紹介したのだが、ゴルトベルクはなかなか優秀な生徒だったようだ。

 ところで突然だけど、ドレスデン繋がりということで思い出して、あるDVDを出して初めてかけてみた。ファビオ・ルイージ指揮シュターツカペッレ・ドレスデン、ベートーヴェンの荘厳ミサ曲ニ長調(ドレスデン、フラウエン教会復興コンサート)。チェロ仲間のみっちさんがブログ(夕陽の窓)で紹介されていたのが良さそうだったので取り寄せておいたもの。まとまった時間がないと聴けないということもあって(気力がないというのも最近ある)、買いっぱなしで置いていたものだ。そんなディスクが部屋に散在。

 感想。これも無人島に持っていくっ。でもそうするとモニターもいるなぁ......という問題もあるが、映像がきれい。というか教会がきれい。それもそのはずで、ドレスデンのフラウエン教会の復興相成った記念として催されたコンサートだ。(第二次大戦の空襲による)あの瓦礫の山も再利用というか、使えそうなものはなるべく元の位置に戻しながら再建したみたい。そういう訳で、50年ぶりに帰ってきたDicke Madam(Fat Lady)ことフラウエン教会に対するドレスデンの人たちの思いの結晶みたいな作品となっている。ファビオ・ルイージの指揮もなかなかいいんじゃない。合唱団が時おり一斉に譜をめくるのが、何か鳥がわーっと飛び立つような感じにも見えた。詳しくは、みっちさんの方でどうぞ。(ここと違って文章がまとまっていて読みやすい!)

 ◎耳寄り情報! タイムリーなことに、フラウエン教会復興コンサートがBShiで 9月16日(土)午後11時25分から放映されるみたい。ハイビジョンのある方は必見。うちにはない。

 ついでに、「ドレスデン」といえば、こちらのCDも秋の夜長におすすめ! "Dodes'kaden"(どですかでん〜武満徹作品集)/鈴木大介、渡辺香津美、岩佐和弘。タイトル曲は黒澤映画のそれ。

 ☆ポスターはフラウエン教会HPのDownlordsより。個人使用の範囲内ということで。かなり縮小してますので。「平安、汝とともにあれ!」

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2006年9月 8日 (金)

GOLDBERG

Gould 昼間はまだまだ暑いけど、日が落ちると随分しのぎやすくなった。窓を開けると虫の大合唱、月も満ちていい感じ。今日、注文していたDVDが届いていたので、気分も良いし早速かけてみた。

 グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲。2回目の録音の映像付だ。

 ...やっぱり、いい。

 無人島にCD1枚持ってくとしたら、やっぱこれかなぁ。あ、CDプレーヤーも忘れないようにしよう。あと、アンプとスピーカーも。コンセントないし発電機もいるなぁ。燃料も持っていかねばっ.........と、島に行くにしては随分かさばってしまうが、これが聴けるならそれくらいは苦にならないっ、っっっといかん、ケーブルも忘れないようにしないとね。

 なんてことは置いといて、演奏もだけど、この映像が実に面白い。グールドには悪いが、浅田彰(だったと思う、多分)がモグラのようと評していたのも頷ける。ずっと歌ってるし、指揮はするし、曲と曲の合間の様子などCDでは見ることができないので、グールドが好きな人は必携でしょう。

 ついでに、これを撮ったフランスの映像作家ブリュノ・モンサンジョンが、9月27〜29日の3日間、銀座のヤマハでイベントをするようです。近ければ行くんだけどなぁ。

 にしても、ゴルトベルク変奏曲。Goldberg、バッハの弟子の名前だそうだが、調性もト調、その名前同様Gのアリアから展びてGのアリアに収まる。それをGlenn Gouldが弾くのだから、できすぎでないだろうか。

 他に手持ちでは、ワンダ・ランドフスカやキース・ジャレットのものが、どちらもチェンバロ版。変わったところで、ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、ジェラール・コセ(ヴィオラ)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)のトリオでグールドに捧げた版もある。これ楽譜も出ていたと思う。マイスキーはこの10月に、ヴァイオリンのジュリアン・ラクリン、ヴィオラの今井信子らとともに録音したものを出版する模様。探せばまだまだあるんじゃないだろうか。

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2006年5月20日 (土)

Musica Glorifica

Cembalo「17・18世紀イタリアとJ.Sバッハの器楽」と題したコンサートを聴きに、響ホール(北九州市)までひょこひょこ行ってきた。古楽器アンサンブル、ムジカ・グロリフィカによる演奏。バロック・ヴァイオリン:ジーン・キム氏、バロック・チェロ:山廣みめ氏、チェンバロ:岡田龍之介氏。

 山廣さんは現在ストックホルムが本拠だが北九州のご出身。 前半はイタリアの作曲家の作品群。マルチェッロのソナタも(第6番)演奏された。この曲はバロックのチェロ・ソナタで現代版の楽譜が出た最初だそうで(といっても1874年の話)、「バロックのチェロ・ソナタの復興の始まりを記念するもの」(エリザベス・カウリング)ということだ。本来はガンバの為に書かれたのではともいわれている作品。その他、G.P.チーマのソナタ ト短調ものれた。バロック音楽の時代、チェンバロについて通奏低音を弾くことの多いチェロだが、低音を補強して音楽を支えるというのも素晴らしいことだと思う。

 後半にはJ.S.バッハの作品。私の興味は当然のごとく無伴奏チェロ組曲第2番に注がれた。プレリュード最初の3つの音に続く滑らかな弾き始めからただならぬ奏者の集中を感じた。続いて、アルマンド、サラバンド、ジーグと4つ。この頃には耳も慣れていたとはいえ、音量の出にくいピリオド楽器とは思えぬほどに迫ってくるものがあった。途中に何ヶ所か音符の省略(なのか?)や追加があったようなので、そういう版があるのかなと思って手持ちの楽譜を見比べたがそれらしいものは見つからない。バロック時代には奏者に任される部分も多かったというから、解釈の方法なのかな。(正確なところは不明)

 その時ひっぱりだした楽譜の中のアンナー・ビルスマ版("Bach, The Fencing Master")には詳細に解説があって、専門教育を受けたことのない私は、いろいろあるもんだなぁ〜と感心するばかり。英語なのでずっと放っていたのだが、辞書を片手に読んでみると曲や演奏、楽器にまつわる様々なことが書かれてあって面白い。例えばピッチに関して、バロック時代にはA=440より下も上も使われていて、ピッチがより上の場合、オルガンに用いる高価なパイプがより小さくて済むので製作者には好都合だった、なんてことまで書かれている。

 ゆったりとバロック音楽に浸って、みんな優雅な気分になったのだろうか。混雑する帰りの駐車場でも、お互いが譲り合いながら会場を後にしていましたとさ。

☆写真 チェンバロを調律する岡田氏。これはホール備え付けのもの(French Model Harpsichord TASKIN 1760 HORI) らしい。チェンバロは演奏する曲の時代や地域でもいろいろ違ってくるそうなので大変だ。
見にくいけどバロック・チェロは現代のものに比べ指板は短く、ネックの角度も浅め。バロック弓は'D'の形になっている。エンドピンはない。

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2006年5月 6日 (土)

mini romantica

Romantica 僕のチェロの先生のお嬢さんもやはりチェリストで、いろいろ面白い活動をされているようだ。そのうちの一つのロマンチカがトリオ編成ミニロマンチカとして「ミニロマンチカ、イーハトーヴ浪漫西日本ツアー」を決行するというのを先生から聞き、福岡のdreamboatまでのぞきに行ってきた。田中倫明氏(percussion)、梶原順氏(guitar)、橋本歩嬢(cello)という構成。

 前半は昨年リリースした「イーハトーヴ浪漫」からのセレクト。田中さんが一曲一曲丁寧に解説をつけてくれて、そちらの方も面白かった。聴いていると、学生の頃に宮沢賢治(彼もチェリスト)を訪ねて花巻を訪れた記憶が蘇る。後半、モンカダ・アタックについてこれまた熱く語ってられたので、僕も帰ってからゲバラ(というとなぜか焼き肉が食べたくなるのだが...)の日記をひっぱりだしたりしてしまった。休憩時間に田中さんと少しだけ話してみると、なかなかジェントルなお方。でもあれだけいろんなものを叩いて、手は痛くならないのだろうか。

 ギターの梶原さんもうまいなぁ。そして歩さんは......合間に黄金色に発泡するスペシャルドリンク(ビール)を飲んでいるぞ。さすがプロは違う、と感心。でもベースラインにまわったりメロディーを歌ったりと、美しい音を奏でていました。このトリオはなかなかいい。浪漫があるよ。

 今回のツアータイトルは"VIAJE PARA OESTE(西への旅)...con IHATOV ROMAN"で、「楽浄」という曲が終わりに演奏された。穏やかな曲。田中さんがお父さんを亡くしたことを契機に書かれた曲で、極楽浄土の略だそうだ。極楽も西方なのでツアータイトルに符合してる。

 この後、ツアーは大分・熊本から奄美にまで回るそうで(すべて車移動だって)、この先演奏がどう化けるかついて行きたいところだが、また近くに来た時には聞きにいこうと思う。みなさんもどうぞ。

Svankmajer  ライブの前に天神イムズ8Fでやっているシュバンクマイエル展に寄った。チェコの映像作家。あまり広くない展示スペースだけど、真剣に見過ぎて、疲れた。こちらは6月4日まで。

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2006年5月 1日 (月)

jazz cello

Jazz 今日の一枚。Matisse作、jazzシリーズより「馬、曲馬師、道化師」。だけど、この絵を見て、何かおかしいと思ったあなた、正解です。最近美術館で改めて見た時気付いたのだけど、これ実は横長の絵。絵を入れ替えた時からずっと縦長にして飾ってたよ。ひひぃーんと嘶いているのかなぁと...。よくよく見れば、サインも横向きに入ってるなぁ。

 先日、戸畑の西日本工業倶楽部でつつじ祭りと銘打って(今年は寒い日が続いてほとんど咲いてなかったけれど)、チェロのミニ・サロン・コンサートがあった。吉川よしひろさんというジャズ・チェリストで、ニューヨークを本拠に活動されている方だそう。

 まず、演奏姿勢がスタンディングだったことに驚いた。エンドピンも80センチ近くあるし。片足をスピーカーの上に載せての演奏で、腰にきそうだなぁと思ったが、実際、しんどいそうだ。

 それと、チェロ1面(と数えるらしい)で30分ほどの時間をどう持たせるんだろうと興味津々だった。弾き始めて何フレーズかすると、どうも今弾いているのと違う音が出ていて、あらかじめ用意した音なのかと思ったが、それにしては微妙なタイミングが合いすぎている。後の解説によると、17秒(だったと思う)くらいまで録音できるハードディスクがあって、例えば始めに伴奏となる音を弾きながら録っておいて、それをすぐ再生しながら弾いているとのこと。そんな機材があったのか。その後じいっと足を見ていると、曲の間、細々とペダル・スイッチを操作してました。それにしても足でタイミングよく操作できるものだと感心した。僕も欲しいと思ったが、取り損ねた音も延々ループしてしまうという点が考えもの。

 他にも、片足に鈴をつけて鳴らしたり、リベル・タンゴ(だったかな)の最後に弓で刀のように空を切るという荒技?を使ったりと、いろいろ驚かされた。弓を強く振るとあんなにいい音がするとは、気付かなかったなぁ。家に帰って早速やってみた。ひゅっ、ひゅっ!

 最後、ジャズを聴きたいという無理なリクエストに応えて即興をされたのだが、あれは凄かった。アルコ、ピッチカートと変幻自在。チェロという楽器の可能性を教えてもらった気がした。

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2006年4月25日 (火)

人を愛することの出来ぬ者も

A_man 黄砂がすごい、毎日毎日。天気がいいのに遠くがかすんでいる。咽喉もいがいがして、いまいちな気分。

 買った後で悔やむものも数あるが、よかったと思うもののひとつに『モーツァルトを聴く人』という詩集がある。といっても詩集の方はあまり開いたことがなく、谷川俊太郎氏自らが朗読しているCDを思い出してはかけてみる。もう10年以上も前に出版されたものだ。詩集のみと朗読CD付とがあって、当時学生だったのでCD付は手が出しづらかったが、思い切って買っておいて大正解。

 「なみだうた」の後ろに流れる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に合わせてチェロで弾いてみた。サー・コリン・デイヴィス指揮(ロンドン交響楽団・合唱団)のゆったりと、しかし張りつめたテンポ。邪魔しないように、そうぅぅっっ......と。

 これチェロ・クァルテットでやりたいなぁ。譜は買ってあるのだけど、ゆっくりすぎて、技術のごまかしが全くきかないのが難点。N響のチェリストによる四重奏団ラ・クァルティーナの「アダージョ」にも収録されている。欲をいえばもっとテンポを落として欲しいと思ったりなんかしたりして......って、万一ここを見てたらどうしよう(^^;)

 「人間は言葉をもつことで人間になったのですが、音楽は言葉以前のどこともいつとも知れないところへ私たちをいざないます。言葉をもってしまった人間は、そこで生き続けることは出来ないのですが、ある短い時間そこにとどまり、そこから生きる力を得ることは可能です」とは、詩人である作者自身によるライナー・ノーツ(?)の抜粋。

☆装丁にはパウル・クレー。今回のタイトルは.........詩集をご覧下さい。

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