jazz cello
今日の一枚。Matisse作、jazzシリーズより「馬、曲馬師、道化師」。だけど、この絵を見て、何かおかしいと思ったあなた、正解です。最近美術館で改めて見た時気付いたのだけど、これ実は横長の絵。絵を入れ替えた時からずっと縦長にして飾ってたよ。ひひぃーんと嘶いているのかなぁと...。よくよく見れば、サインも横向きに入ってるなぁ。
先日、戸畑の西日本工業倶楽部でつつじ祭りと銘打って(今年は寒い日が続いてほとんど咲いてなかったけれど)、チェロのミニ・サロン・コンサートがあった。吉川よしひろさんというジャズ・チェリストで、ニューヨークを本拠に活動されている方だそう。
まず、演奏姿勢がスタンディングだったことに驚いた。エンドピンも80センチ近くあるし。片足をスピーカーの上に載せての演奏で、腰にきそうだなぁと思ったが、実際、しんどいそうだ。
それと、チェロ1面(と数えるらしい)で30分ほどの時間をどう持たせるんだろうと興味津々だった。弾き始めて何フレーズかすると、どうも今弾いているのと違う音が出ていて、あらかじめ用意した音なのかと思ったが、それにしては微妙なタイミングが合いすぎている。後の解説によると、17秒(だったと思う)くらいまで録音できるハードディスクがあって、例えば始めに伴奏となる音を弾きながら録っておいて、それをすぐ再生しながら弾いているとのこと。そんな機材があったのか。その後じいっと足を見ていると、曲の間、細々とペダル・スイッチを操作してました。それにしても足でタイミングよく操作できるものだと感心した。僕も欲しいと思ったが、取り損ねた音も延々ループしてしまうという点が考えもの。
他にも、片足に鈴をつけて鳴らしたり、リベル・タンゴ(だったかな)の最後に弓で刀のように空を切るという荒技?を使ったりと、いろいろ驚かされた。弓を強く振るとあんなにいい音がするとは、気付かなかったなぁ。家に帰って早速やってみた。ひゅっ、ひゅっ!
最後、ジャズを聴きたいという無理なリクエストに応えて即興をされたのだが、あれは凄かった。アルコ、ピッチカートと変幻自在。チェロという楽器の可能性を教えてもらった気がした。
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コメント
初めて書き込みます。
吉川さんはちょこっと注目しておりました。私もサンプラー(あの器械はそのように呼ばれております)での一人重奏には興味があるのですが、間違えてもループし続けるというのはおっしゃる通りですね。
下記のBLOGをやっておりますのでよろしかったご覧いただけるとうれしいです。
トラックバックしたのですがうまくいかないようなので)
http://jazzcello.exblog.jp/
投稿: Hirawata | 2006年5月11日 (木) 21時59分
Hirawataさん、こんにちは。
トラックバック、煩らわせてしまってすみません。一時期変なのばっかりついたことがあったので、TBとcommentは認証制にしました。確認が遅れたので、承認が遅くなってしまいました。
そちらのブログを拝見しましたが、Hirawataさんはベースをされているんですね。(5/6の記事に紹介した橋本さんによれば)吉川さんも元ベーシストだったそうです。どうりで。あのピッチカートも納得です^^
投稿: osamu | 2006年5月12日 (金) 09時55分