人を愛することの出来ぬ者も
黄砂がすごい、毎日毎日。天気がいいのに遠くがかすんでいる。咽喉もいがいがして、いまいちな気分。
買った後で悔やむものも数あるが、よかったと思うもののひとつに『モーツァルトを聴く人』という詩集がある。といっても詩集の方はあまり開いたことがなく、谷川俊太郎氏自らが朗読しているCDを思い出してはかけてみる。もう10年以上も前に出版されたものだ。詩集のみと朗読CD付とがあって、当時学生だったのでCD付は手が出しづらかったが、思い切って買っておいて大正解。
「なみだうた」の後ろに流れる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に合わせてチェロで弾いてみた。サー・コリン・デイヴィス指揮(ロンドン交響楽団・合唱団)のゆったりと、しかし張りつめたテンポ。邪魔しないように、そうぅぅっっ......と。
これチェロ・クァルテットでやりたいなぁ。譜は買ってあるのだけど、ゆっくりすぎて、技術のごまかしが全くきかないのが難点。N響のチェリストによる四重奏団ラ・クァルティーナの「アダージョ」にも収録されている。欲をいえばもっとテンポを落として欲しいと思ったりなんかしたりして......って、万一ここを見てたらどうしよう(^^;)
「人間は言葉をもつことで人間になったのですが、音楽は言葉以前のどこともいつとも知れないところへ私たちをいざないます。言葉をもってしまった人間は、そこで生き続けることは出来ないのですが、ある短い時間そこにとどまり、そこから生きる力を得ることは可能です」とは、詩人である作者自身によるライナー・ノーツ(?)の抜粋。
☆装丁にはパウル・クレー。今回のタイトルは.........詩集をご覧下さい。
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